アウェイゴールは2倍の価値があるか、雑に検証してみた。
カップ戦のホーム&アウェイの試合では、勝敗決定のレギュレーションとして「アウェイでの得点」が重要視されます。
以前にFIFAのお偉いさんがこの方式を批判したことがあったはずですが、勝敗決定方式の定番として定着しましたよね。
そんな中、「アウェイでの得点は2倍になる!」と言う人を時おり見かけますが、基本的にはそれは誤解です。
例えば、ACLのレギュレーションがスポナビに載っていたので一部引用しますが、2試合の勝利数が同じ場合、
【1】2試合の得失点差
【2】2試合におけるアウェイゴール数
【3】第2戦終了時に30分間(前後半各15分)の延長戦※延長戦ではアウェイゴールルールは適用されない
【4】PK方式
の順によって勝者が決定されます。
ルヴァン杯も同様ですし、アウェイゴールが採用されている場合は大抵、こんな感じだと思われます。
と推測で逃げるのは、いちいち調べていたらキリがないからです(笑)。
ともかく、少なくともACLやルヴァン杯では、アウェイでのゴール数は勝負に関係するが、数値として2倍計算されるわけではない、ということです。
さて、そうは言っても、アウェイでの得点に1点以上の重みがあるのもまた然り。
敵地での1点は2点分の重みがある、というのは事実かもしれません。
そこで、思い付きの論理で「アウェイゴールは2倍の価値があるか」を考えてみました。
そんなにガチで考えたわけではなく、元々は通勤帰りの余興です(笑)。
なので、最も単純な考え方でやってみました。
すなわち、もしも1戦目0-0で2戦目をホームで迎えた場合、2戦目での失点数ごとに、ホームが勝つためには何点必要か、をまず計算します。
そして、ホーム得点数÷ホーム失点数がどうなるのか、を計算してみました。
ホーム失点数、イコール、相手のアウェイゴール数ですね。
結果は、このようになりました。
ホーム失点数 ホーム得点数 ホーム得点数÷ホーム失点数
1 2 2.00
2 3 1.50
3 4 1.33
4 5 1.25
5 6 1.20
1戦目が0-0という仮定なので、要は、失点数よりも多く得点しさえすればよいので、プラス1点の上乗せにしかならないわけです。
もちろん、例えば3点取られたとしても、(2倍の数値にはならないのだから)6点取らないと追い付けないわけではなく、4点取れば勝てるわけです。
ところで、明日行われる、ACLノックアウトステージ初戦の第2戦、サンフレッチェ広島-鹿島アントラーズの試合は、鹿島が1-0とリードした状態で始まります。
じゃあ、さっきの考え方を適用するとどうなるのでしょうか。
ホーム失点数 ホーム得点数 ホーム得点数÷ホーム失点数
1 3 3.00
2 4 2.00
3 5 1.67
4 6 1.50
5 7 1.40
おっと、鹿島のアウェイゴール1点は3倍の価値があるという結果に!
なんかちょっと違和感が残るのは気のせい?
多分、鹿島の持ち点1が加重されている分を、少し控除しなければならないのでしょうけどね。
まあ、ガチの検証ではないので、深く考えるのは止めておきましょう。
ついでに、もしも第1戦でサンフレッチェが1-1の同点に追い付いていたら、という仮定で計算してみたところ…
0-0の場合と全く同じになりました。
うーん、やっぱり何か理論に欠陥があるのだろうか(笑)。
そうそう、1戦目でアウェイゴールが生まれた場合の検証もしておかなくては。
もしも第1戦で(アウェイの)サンフレッチェが0-1で勝利していたら?
ホーム失点数 ホーム得点数 ホーム得点数÷ホーム失点数
1 1 1.00
2 2 1.00
3 3 1.00
4 4 1.00
5 5 1.00
ホームチームは引き分けでOKになるのでこうなります。
これは、初戦でのアウェイゴールが大きく効くことを示していますね。
その分、価値が目減りするわけです。
以上、検証を終わります。
ここでの結論は、「アウェイゴールは2点分の重みがあるわけではない」としておきます。
お疲れさまでした(微笑)。
最後にひとつ、備忘録として。
今期のサンフレッチェ広島ですが、今日までに公式戦を23試合戦っています。
そのうち、2失点したのは僅か3試合だけです。
つまり、まだ3失点以上したことがありません!
内容は別として、少なくとも結果のスコアだけにフォーカスすれば、今年のサンフレッチェは安定していると言えそうです。
なお、もしも明日、鹿島に3点以上取られたとしても、私が書いたせいでは無いので悪しからず。
私にそんな神通力はありません(笑)。
もちろん、フリでもないので、サンフレッチェの皆さん、勝利目指して頑張って下さい!
それではまた!
最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。