新・ライフ イズ リスペクト from ビッグアーチ

広島ファンとして、スポーツファンとして、思ったことを綴っていきます。

今さらですが有馬記念寸評2019

私がスポナビブログで書いていた、いわゆる旧ブログでは、毎年、年末のレギュラー企画として2種類の記事を書いてきました。
このはてなブログでも、その慣例に倣い、これらの企画を再興させようと思います。

まずは、その年の有馬記念の結果を振り返る、題して『今さらですが有馬記念寸評20XX』。
もちろん、XXには年数が入るわけですね(笑)。

それでは早速、12月22日に行われた、第64回有馬記念(G1)について。
競馬週報的に、全出走馬の寸評を書いてみたいと思います。
但し、週報とは逆に、カウントダウン方式でいきます。
上位の馬を後にした方が、最後まで読んで頂けるかな、という作戦です(笑)。

基本はここで本題に入るんですが、今年はその前にご報告。
私は、今年の有馬記念を「ステイヤー上位のレース」という観点で予想しました。
そして、この企画で過去最も長いです。特にスマホで読む方、済みません。

お待たせしました。
では、まず16着から。

<16着> クロコスミア
エリ女3年連続2着で、コース形態は合いそうでしたが、牡馬相手では厳しかったか。距離も長いと見ました。

<15着> スカーレットカラー
最内枠の岩田ということでヒモに押さえました。流れに乗ってしまい、脚が溜まらなかった印象。

<14着> アエロリット
逃げるのは持ち味ですが、外枠からだからロスがあるし、1000m58秒5は速すぎました。
しかし、引退レースとして悔いはないのではないかと。お疲れさまでした。

<13着> スティッフェリオ
オールカマー勝ちに惹かれるものはあったが、距離経験を踏まえて無印に。
前に行った組に厳しい流れだったし、致し方なし。

<12着> スワーヴリチャード
以前に書いたことがありますが、JCと有馬を連勝するには、相当の実力がないと難しいと思います。
距離実績(AK杯勝ち)があるし、内枠で有力とは思いましたが、他に買いたい馬も居て、ヒモに留めていました。
アーモンドアイの少し前の位置取りでしたが、勝負所で手応えを失ってしまいました。
今年はJC組が軒並み不振でしたが、重馬場で激戦したダメージが残っていたのかも。

<11着> アルアイン
G1を2勝の実力馬ですが、さすがに距離が長かったか。3角から前を捕まえに行ったのも、結果的に早仕掛けでした。
引退レースに、皐月賞時の松山騎手を選んだのは、ほっこりくるエピソードですね。お疲れさまでした。

<10着> エタリオウ
明け5歳になる馬だが、まだ走りが緩いというか、ピリッとしていない印象。
アーモンドアイと同じ位置からスパートを試みたが、ジリジリとしか脚を使えませんでした。
宝塚記念で対抗に推した馬。晩成の血に期待したいです。

さて、通常は6位以下の記述量は短めにしていますが、この馬へのスペースは多く取らざるを得ないため、異例の構成にしました。

<9着> アーモンドアイ
今年の有馬記念を予想するに当たり、アーモンドアイをどう扱うかというのは大きなテーマでした。
出走が決まった直後から、この馬を本命にしないことは決めていましたが、最終的に、以下の理由により、6番手評価に留めることに決めました。

①熱発回避による体調面の不安
②好調教の反動を懸念
③初距離(スピードタイプの馬で、スタミナ勝負に不安あり)
④中山未経験
⑤馬券的妙味

①②については前記事に書いた通りですが、私は特に③の要素がかなり重要な観点だと思ってます。
去年のJCや今年の秋天の時計を繙くまでもなく、アーモンドアイの数多い長所の中でも、超一級のスピードが最大の長所だと思います。
しかし、こと有馬記念でそのスピードが不可欠かというと、必ずしもそうではありません。
なぜならば、有馬記念ステイヤー優位のレースだからです。

今にして思えば、J1を6勝しているアーモンドアイですが、そのほとんどが直線の長いコース形態のレースばかりでした。
唯一例外の秋華賞も、直線平坦の2000mならばスピードで押し切れるレースです。
要するに、アーモンドアイの実績は有馬記念を勝つためのものでは無かった、と言えるわけです。

さて、④の要素については、事前には結論を出さず、パドックの動きを見て判断しようと考えました。
そして、アーモンドアイのパドックは、私の脳裏に残っている「5年前のジェンティルドンナパドック」と比較しながら眺めました。
あの時、ジェンティルドンナも初の中山参戦でした。
松本ヒロシ氏らが不安視する中、私は、ジェンティルドンナの前駆の力強さを観て「中山は問題なし!」と判断したのですが…
アーモンドアイを観ていて、後躯の出来は素晴らしく、完成された強さが感じられたものの、前駆については、ジェンティルのような逞しさは感じられませんでした。
調教時の叩きつけるような前脚の捌きから、向かないとまでは思いませんでしたが、結局、中山がプラスになるタイプとも思えませんでした。
⑤はおまけ程度なので割愛しますが、検討の結果、今回に限っては、アーモンドアイを押さえ評価としました。

結果はご存知の通りでした。
「最初のスタンド前で熱くなった」と聞いてから改めて映像を観ると、確かにそうかも、と思えますが、生実況中にそこまでは気がつきませんでした。
したがって私は、アーモンドアイ敗戦の原因を「熱発明けで反動が出たための失速」だと結論付けました。
いずれにしても、残念なレースにはなってしまいましたが、現役最強を謳える馬であることに変わりはないので、来年の巻き返しに注目したいと思います。

それでは、寸評に戻りましょう。
8着からです。

<8着> ヴェロックス
牡馬3冠レースを善戦してきた馬ですが、名前を見るといつも牝馬だと間違えてしまいます。
相手なりに走りそう&川田騎手が不気味だったので、3連複で買った時のヒモにしましたが、結局拾えませんでした。
アーモンドアイの内で脚を溜めたものの、見せ場は作れませんでした。

<7着> レイデオロ
一昨年のダービー馬も、近走は人気を裏切ってきたし、個人的に、三浦騎手が(年間100勝した今でさえ)G1を勝つイメージが全く沸かず、結局、無印でした。
最後方から3角でゴーサインを出したものの、前を脅かすまでの勢いはありませんでしたね。
残念ですが、引き際でしょう。種牡馬として活躍馬を出してほしいと思います。お疲れさまでした。

<6着> シュヴァルグラン
この馬も引退レース。3年連続3着に期待して、3連複のヒモ買いを想定していましたが、これも拾えず。
いかにもこの馬らしく、じんわりと脚を伸ばし、掲示板まであと一歩と迫りました。
こちらも種牡馬に転じるとのこと。お疲れさまでした。

<5着> キセキ
一昨年の菊花賞馬。最近は中距離中心だが、長距離実績は十分だし、凱旋門賞では日本馬最先着。
脚質的にもう少し内枠が良かったが、パドックで良く見えたし、勝ち負けには参加できるとみて、アーモンドアイよりも上の評価にしました。
残念なことに、スタートを失敗してしまい、後方で脚を溜めるレースに。
直線で外目に誘導して脚を使い入着したが、前々の立ち居振る舞いを見てみたかったかも。
なお、某放送局が引退するとのたもうた(皮肉)が、来年も現役続行とのことです。

<4着> フィエールマン
昨年の菊花賞馬で、今年の春天馬。近2走が期待ほど走らなかったとの評価か、5番人気に甘んじたが、中山では得意そうだったし、ルメール→池添の乗り替わりも、有馬に関してはむしろプラスとみて、重い印をつけました。
実は、本命を別の馬と迷って、最終的に対抗評価に採りました。結果オーライでしたが、これこそ結果論(笑)。
終始、アーモンドアイをマークするように進み、彼女のスパートに合わせて追い出しましたが、彼女の失速により、逆に後続馬の目標にされてしまいましたね。
惜しかったですが、来年の春天でも有力な存在になるでしょうね。

<3着> ワールドプレミア
こちらは今年の菊花賞馬。
菊花賞馬が直行で有馬記念というのは、古くはナリタブライアンマヤノトップガン、最近ならオルフェーブル、ゴールドシップサトノダイヤモンドなどの名が挙げられる、黄金ローテの1つですよね。
他馬との比較上、4番手評価に留まりましたが、その結果、1万円損する結果に(笑)。
スタートはほぼ同時に出ましたが、意図してでしょう、ユタカ騎手は抑えて最後方から進めました。
3角から追い出し、直線は外目を回して追いすがりましたが、惜しくも2着には届きませんでした。
道中は勝ち馬の後ろに付く形でしたが、この馬の脚を生かすべく外を回したのは正解だったと思います。
確実な末脚で、今後も楽しみな馬ですね。

<2着> サートゥルナーリア
神戸新聞杯の圧勝劇を見て、きっとどこかで3冠目を獲れる馬だと期待していました。
秋天では先行して伸び切れず、人気を若干落としたものの、皐月賞を含む中山G1・2勝の実績があり、初距離である点は少し引っ掛かりましたが、パドックでも非常に良く見えたので、単穴評価としました。
レース前は、もう少し前めで進めると思ってましたが、終始、隣のアーモンドアイをマークする位置で進めたんですね。
勝負所でフィエールマンを目標に進出し、並びかけて交わそうかという時に、勝ち馬の急襲を受けてしまいました。
非常に惜しい2着でしたが、これは勝ち馬が強すぎました。
まだまだ今後が楽しみな馬ですが、ロードカナリアの初年度産駒として引っ張っていく使命もあると思うので、頑張ってほしいです。

<1着> リスグラシュー
同枠のフィエールマンと迷った末に、この馬を本命に挙げたのには、もちろん理由がありますが、ひとつは、パドックで感じた力強さでした。
アーモンドアイと同じく、中山は初めての出走でしたが、リスグラシューのこの日の馬体を見た時に、中山は全く問題ないと感じたんです。(ジェンティルドンナほどではなかったけれど。)
そして、アーモンドアイと違ったのは、リスグラシュー宝塚記念を制覇していることでした。
距離こそ違え、宝塚記念有馬記念は、コース形態が良く似ていて、しばしば同年度の春秋グランプリを制覇する馬が誕生していますよね。
と思っていま調べたら、同年度は2009年のドリームジャーニー以来だった(笑)。
ま、それは勘違いだったとしても(汗)、宝塚記念の勝ち馬が信頼できるというのは、私の予想法としては確固たる軸になり得るのですね。
あと、前走のコックスプレート、2040mの距離とはいえ、オーストラリアの稍重馬場をこなしてきたことから、中山の馬場に仮に痛みがあっても問題ないという判断もありました。

レースぶりは、全く見事としか言いようがありませんでしたね。
中団のラチ沿いでジッと待機して、4角から真っすぐ(!)走って外目に持ち出すコース取りには、何度リピートして観ても唖然としますね、素晴しくて。
坂を登り切ってから5馬身離されては、他の馬は形無しでした。

本当に、これで引退なんて勿体無い気がしますが、余力を残して引退する方が、母馬としては良いのでしょう。
宝塚記念でも的中させてもらったし、この馬には感謝ですね。
是非、長生きして、いい仔を出してほしいと思います。

寸評は以上になります。

文章力が落ちたか、かなり長くなってしまいましたね…
こんなに長くなるとは思ってませんでした。(愚痴です。)

最後に、私の印と感想など。
自慢になりますが、許してね、有馬5年ぶりの的中なんで(微笑)。

リスグラシュー
○フィエールマン
▲サートゥルナーリア
△ワールドプレミア
□キセキ
□アーモンドアイ
□スワーヴリチャード
□スカーレットカラー
☆ヴェロックス
シュヴァルグラン
(☆は3連複のヒモ候補。)

5千円の予算でしたが、計算間違いがあって100円を追加。
結果、5100円の支出で、44000円の収益となりました(嬉)。
内訳は、◎の単勝+◎▲の馬連+◎▲△の3連複でした。
実は、3連複の金額は100円だけだったんですが、◎○▲は200円持っていました。
なので、もしも3着がフィエールマンなら、約1万円余分に儲かっていました…
うーん、残念!(笑)
(当たったからいいようなものですが、たまに当たったときぐらいは貪欲に求めたいと思いました(微笑)。)

本当に最後になりますが、ひとつだけ。

旧ブログでも書いていますが、私は、ヒロシ氏を勝手にライバル視していましてね(笑)。
仮想馬券対決で彼に勝利できたので、きっといい新年を迎えられると思います(微笑)。

それではまた。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。